車リースはスマホから申し込みができると、手軽に欲しい車が手に入る方法として人気になっています。
手軽な印象のリースですが、車を貸し借りするため、事前に審査が行われます。
そして審査に通った人のみが利用できます。
では、車リースの審査とはどのようなものなのでしょうか。
車リースの申し込み方法は?
車リースの申込みはインターネットから手軽に行なうことができます。
必要事項を入力してオンライン上で簡単に見積もりが出せます。
見積もりをしたらかと言って必ず契約しなければいけないわけではなく、他業者と比較したり、契約時の希望や車種のオプションなどを決め事前に費用の確認ができます。
初めて利用する場合、車リースのお申込み画面だけでは仕組みがわからないことも出てきます。
まず、車リースの契約内容を納得できるまで確認の上、契約するのことをおすすめします。
車リースの審査内容は?
車リースには車を借りる時の審査があります。
決まった期間月額リース料金を支払っていくことになるため、安定した収入があり、支払っていけると判断できる必要があります。
でなければ、車リースで車を借りることはできません。
借金とは違いますが、車リースでは審査を通過することが第一関門というわけです。
では車リースの審査は具体的にどのようなことが行われるのでしょうか。
(1) 年収
車リースを契約する為には少なくとも年収200万円は必要になります。
年収200万円を切ってしまうと支払い能力が低いと判断され、車リース審査に通りにくくなります。
しかし、持ち家などの資産や金融資産や預貯金があると通る場合もあります。
このあたりは車リースを契約会社によっても審査基準は違います。
(2) 債務履歴
自己破産や任意整理などを行った過去があると審査に通りにくくなります。
法律に基づいた方法で債務処理を行ったとしても、履歴に残るので、支払いを破棄したとみなされてしまうからです。
クレジットカードでブラックになっていたり、リボ払いの残高やお金を借りた履歴があったりすると場合も、信用するに値しないと判断されます。
(3)仕事内容
車リース審査を受ける時には、どんな仕事をしているかも重要です。
公務員や会社員の場合は審査も通りやすくなります。
個人事業主やアルバイトの場合、年収が安定しないとみなされることがあり、審査が通りにくくなってしまう場合が多いのです。
もちろん赤字経営になっていれば支払い能力がないとみなされてしまいます。
車リースの審査に落ちない人
これらの審査条件を踏まえて、車リースの審査に落ちない人の特徴をまとめてみましょう。
正社員や公務員など定期的な収入が確保されている人
一般的に正社員や公務員は毎月決まった給与があるため、収入が安定しているとされています。
毎月リース料金を支払い続けないといけないため、収入に安定性がある方が審査に通りやすくなります。
会社の信用であなたの信用度も上がるということです。
勤続年数が長い人
収入の安定性を測る目安の1つが勤続年数です。
勤続年数が長いと、今後もその仕事で同様の収入を見込めると判断されます。
しかし転職を繰り返していたりしていることで、勤続年数が短かったりすると、仕事が続かなく収入が不安定だと判断される材料となります。
持ち家に住んでいる
持ち家に住んでいる人は資産を所有していると判断されます。
年収が低くても、資産があることは審査に有利に働きます。
土地、不動産を所有している人
土地、不動産を持っていると担保にできるため、支払い能力という点でポイントが高くなります。
借金や多重ローン、複数からのキャッシングなどがない人
借金や多重ローンはもちろんのことキャッシングが多い、審査が厳しくなります。
支払い能力を見る車リースの審査では借金や複数からのキャッシングがないことも条件のひとつになります。
また、これまで様々な支払いの滞納、未納がないことも条件のひとつです。
車リース料金も滞りなく支払えるだろう、という判断材料になるからです。
アルバイトや主婦でも審査が通ることは可能
カーリース契約の審査では「収入の安定性」という点で、正社員だと有利に働きます。
しかし主婦やアルバイト、パートのフリーターでも車が必要で車リースを契約したい人は多くいます。
主婦やフリーターだとカーリースの審査に通らないと思う人もいます。
しかし、ポイントとなるのは月額リース料金の支払い能力があるかどうかです。
アルバイト、パートであっても年収が200万以上あれば、車リースを契約できる収入があると判断されます。
アルバイトであっても定期的な収入があり、債務履歴や未納がなく信用度が高ければ審査に通る可能性もあります。
しかし、アルバイト、パートの人は正社員に比べて収入が少なく安定性が保証されていないのは事実です。
その場合はたいてい、安定した収入を持つ連帯保証人をつけることになります。
主婦のパートの方だとご主人、アルバイトの学生の方だと親が連帯保証人になり契約することができます。
このようにカーリース料金を支払い続けられることを証明できれば、アルバイトやパート、主婦であってもカーリースの審査を通ることは可能です。
ただし親がブラックリスト入りをしているなど信用情報に傷があると、審査通過は厳しくなるので注意しましょう。
カーリースの審査は落ちやすい?
車リースの審査は他の審査と比較しても甘めな場合が多いとされています。
しかし、それは「年収」「債務履歴」「仕事」などの基本的な条件をクリアしている人の場合のみです。
借金があったり、赤字経営だったりする場合はもちろん審査に通りません。
どうしても車リースの審査を通したいと考えて車種のクラスを下げたとしても、信用問題がある場合、車リースの契約はできません。
審査会社を変えたとしても他の会社からの審査に落ちた履歴は残ります。
カーリースの審査に通らない場合は、マイカーローンの審査も通らない可能性が高いといえます。
カーリースの審査前にチェックするポイント
できることなら、一回でカーリースの審査を通りたい。
でも、今までローン契約の審査に落ちたことがあったり、収入や雇用形態の面で審査に通るかどうか不安な人は審査前に以下の点を確認しておきましょう。
車リース料金と毎月の支出、収入のバランスを確認する
リースを契約すれば月額リース料金以外にも、ガソリン代、駐車場代など出費も増えます。
もし、毎月の生活費に月額リース料金が加わると赤字になってしまうような状態だったら、毎月のリース料金を支払うのは無理と判断されます。
毎月の支出と収入のバランスにあった月額リース料金を設定するようにしましょう。
支払いの滞納がないか確認する
携帯料金や端末代金、クレジットカード、奨学金の支払いの滞納や年金、住民税などの税金の未納がないか確認しておきましょう。
滞納があった場合、車リースを申し込む前に支払いを済ませておくことをおすすめします。
ブラックリスト入りしていないか確認する
ブラックリストに載ったことがある人や、載った可能性に心当たりがある人は、そのリストに残っているか確認できます。
信用調査会社にはJBA(全国銀行個人信用情報センター)、JIC(日本信用情報機構)、CIC(割賦販売法、貸金業法指定信用情報機関)があります。
あなたの信用情報は自分で確認することができます。
JIC、CICはパソコン、スマホから手数料が1,000円ほどかかりますが、確認することができます。
直近の記録があることが判明したなら、カーリースの審査通過はかなり難しい状況になります。
カーリースの審査で落ちる人
では、車リースの審査に落ちやすい人の具体的な例を確認してみましょう。
- 車リースの審査報告書で虚無の記載をしている人
- クレジットカードの支払い残高が多く残っている人
- 携帯を複数台ローンで購入している人
- 年収が低い、もしくは不安定な人
- 過去に支払が遅れてブラックになっている人
- クレジットカードなどの審査に落ちている人
- 自己破産の経験があり5年以内の人
- 持ち家ではなく賃貸マンションに住んでいる人
- 連帯保証人がいない人
などの場合、車リースの審査に落ちることがあります。
審査会社を変えたところで解決する問題ではありません。
信用問題は、一度傷がつくとなかなか解決できません。
くれぐれも支払いに遅れることがないように日頃から気をつけましょう。
無理な分割での支払いをしないように充分に注意してください。
車リース会社の人は、「審査は緩い」といいますがそれは該当する条件がない人の場合です。
心配なことがあれば審査をかける前に確認した方がいいでしょう。
カーリースの審査に落ちる理由
車リースの審査に落ちてしまったという人の理由とは、どんなことがあるのでしょうか。
今後の対策のために、審査に落ちる人の特徴を踏まえて落ちてしまう理由をまとめてみましょう。
月々の支払い能力がないと判断された
審査の判断材料は年収、雇用体系、勤続年数です。
自営業も収入の保証がないと判断されるケースもあります。
例えば年収200万以下、アルバイト、勤続年数1年未満だと不利な状況ですね。
特に勤続年数は収入の安定性が見られるポイントになります。
勤続年数は3年以上あるとよく、少なくとも2年は必要です。
支払いに関して信頼性に欠けている
収入に見合わない多重ローンを組んでいる。
借金があり、借り入れが多い人に、車をリースしたいとは誰も思いませんよね。
エステなどの高額の分割払いも借り入れになります。
クレジットカードを短期間に何枚も申し込んでいたり、複数のキャッシングがあるとそれだけで審査に落ちることもあります。
ブラックリストは信用性がないという情報です。
ブラックリストに載っていれば、審査に落ちるのは確実です。
気づかないうちにブラックリストに載ってしまっている原因は「延滞」です。
何かの支払いを2、3ヵ月延滞するとブラックリストに載ってしまうことがあります。
延滞後支払いを済ませていてもその延滞、遅延の記録がブラックリストに残ります。
延滞の場合5年は記録が保持されます。
その期間はすべての金融審査では信用性に欠けると判断されます。
申請内容に信用性がないとされた
審査に通りたいという気持ちで、勤務地や収入、債務歴などを一部でもごまかして書くと、虚偽が発覚した時すべての箇所に置いて信頼性に欠けるとみられます。
内容がどんなものでも、虚偽の内容で申請すると、審査に落ちます。
契約期間である1年から11年の間、リース契約を交わす相手として、虚偽の申請をするような人を選べません。
その後同じカーリース会社で再度審査を申し込むこともできなくなりますので、虚偽の申請は絶対しないようにしましょう。
カーリースの審査に落ちたときの対処法
カーリースの審査に一度落ちると、その審査に落ちたという記録が残ります。
どうしても車リース契約をしたいという人のために、諦める前に試したい対処法を具体的に紹介します。
保証人をつける
審査に落ちたということは、支払い能力に欠けると判断されたということです。
収入、信用情報の上で問題ない連帯保証人を付けられれば、審査に通ります。
その場合保証人の収入証明書や勤務地情報などを提出することが必要です。
頭金を払い借入額を少なくする
頭金を払うことで、月々の支払金額を下げることができます。
そうすると審査の基準が下がります。
年収面で不足があった場合には有効です。
ただし契約時の出費が増えるので、まとまったお金が必要です。
車のグレードを下げ車種を変える
車種にこだわりがなければ、リース料金の安い車種にすることで支払総額が減り、審査に通りやすくすることもできます。
カーリースの審査に落ちたときの対処まとめ
上記のいくつかの方法は試してみる価値があります。
安定した収入を持つ家族がいれば名義をその人にすれば、審査は簡単に通ります。
ただしリース会社によっては使用者と名義が同一でなければいけなかったり、同居家族に限られていたりとルールを定めている可能性があるので事前に確認が必要です。
また名義人以外が使用するなら、任意保険の「運転者の範囲に対する制限」にも注意しましょう。
任意保険では補償が適用される運転者を「同居家族限定」、「本人、配偶者限定」など限定する特約があります。
この限定の範囲が狭いほど保険料が安くなりますが、契約名義と使用車が異なるなら、使用車が適用されるような特約を選ばなければいけません。
運転者の年齢条件も、使用車の年齢に合わせるのを忘れないようにしましょう。
カーリース会社によって審査基準は異なる
カーリースの審査に落ちない人、落ちる人の特徴やその理由を確認してきました。
しかし、こうであれば必ず審査に落ちる、落ちないという基準はありません。
借金があったのに審査に通る人もいれば、安定した収入があっても審査に落ちる人もいます。
車リース会社によって審査基準の厳しさや重視するポイントが違います。
例えば、系列会社のクレジットカード信用情報は他の会社の債務履歴より厳しくチェックしています。
ほとんどの車リース会社は、審査を信販会社に任せています。
信販会社の審査は他の一般的なローンの際に行なう審査と同じような方法です。
信用機関に情報照会をして、これまでの債務履歴の調査などをしっかり行います。
しかし車リース会社の中には独自の基準で審査を行っているところもあります。
そのため、車リースは審査基準が低く、審査に通りやすい傾向があると言われている理由です。
主婦や学生であっても連帯保証人不要としているカーリース会社もあり、同じ申し込み状況でも審査に通るかどうかはリース会社次第です。
審査不要のカーリース会社
カーリースの会社の中には「審査不要」を売りにしている会社もあります。
また「独自審査」を行っている会社もあり、その場合は審査会社を通すよりも甘い基準で審査を通しています。
地方のカーリース会社には、独自の利用条件がついていて、審査不要を売りにしているところがあります。
車リースを使えないと諦める前に問い合わせをしてみてもいいかもしれません。
こういったリース会社自体はまだまだ少ないですが、カーリースの審査が通らない人にとっては有り難い会社です。
どことは言えませんが、車リースを始めたばかりの会社では最初契約を増やすために多少審査を甘くして契約を増やすこともあります。
審査に落ちてしまっても、審査不要のカーリース会社もありますので、諦めず頑張ってみてくださいね。
また、お金に関する信用問題などは、この機会にしっかりと見直しておきましょう。
車リースの審査で落ちる人、落ちない人まとめ
いかがでしょうか。
車リースの審査に必ず受かる条件というものは残念ながらありません。
車リース会社によって審査基準も異なり、申込者それぞれの状況や契約内容を検討して審査結果は出されます。
年収500万円あるのに審査に落ちる人もいれば、パートでも審査に通る人もいます。
収入状況や信用情報、保証人など自分で対処できるポイントを変えても審査に通らない場合、残された方法はカーリース会社を変えることです。
債務整理や支払い滞納など過去の信用情報の記録が残っていることが理由で審査に落ちてしまったなら、記録が消滅するまで同じカーリース会社での契約は難しいかもしれません。そういったときに審査不要のカーリース会社や独自審査のカーリース会社であれば、信用情報機関の情報を照会されずに審査が通り、契約できる道が開かれます。
ただし審査基準がゆるい、審査不要のカーリース会社のデメリットは慎重に確認しなければいけません。
例えば審査という問題をクリアすることだけ考えて、審査不要の代わりに月額リース料金が高いリース会社で契約する。
希望していた車種でなく、中古の年式の古い車でリース契約することになった。
リース会社も損をしないように、リスクを考えて契約しています。
そのため審査が甘いところは、その分月額料金が高くしており、しっかりと全体では収益をでるようにしていたり、中古で安く仕入れて売れなかった中古車をリース契約で割高に無審査で契約させている等、様々な運用をしています。
車リースは基本的に年単位の長期契約なので、本当にその車リース契約で良いのか長いスパンで考えてください。
車リース会社を選ぶときは、審査に通るかどうかだけでなく、総合的に条件を比較検討して選ぶようにしましょう。